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三寧坂のしだれ桜倒れけが人 [京の四季]

 2024年4月23日の昼前に京都三寧坂の階段途中にあるしだれ桜が坂の階段側に倒れた。樹齢100年の古木で直径40㎝、高さ9m。葉桜となり重さが増して倒れたと思われる。一人のけが人。清水寺界隈の一大観光地で多くの人が通行する場所でもある。写真は咲いている時の現場風景。


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タグ:事故 災害
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京都で黄砂強く [京の四季]

 2024年4月4日は京都でも黄砂が飛散して比叡山に近い里からでも山が霞んでいるのが目視できた。予想では2日後にはいったん収まるとされている。


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タグ:四季
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バイバイ原発3・6きょうと」 [バイバイ原発京都]

ふくしま原発事故10年。コロナ禍での厳しい制限の中で開催される


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会場は屋外の円山音楽堂でしたが定員を800人に限定され入場時の検温、消毒、間隔、大声は出さない、もちろん全員マスク着用という対策をスタッフ総出で準備しました。
コロナ対策画像(クリックで拡大)
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バイバイ原発
3・6きょうとにコロナ禍800人
 2021年3月6日(土)に円山音楽堂をメイン会場に13時から開催しました。昨年はコロナの影響で実行委員会メンバーだけでの無観客集会となりましたが、今回もその影響で毎年2000人の人が集まりますが800人という厳しい制限を受けての開催となりました。メインすぴーちを「福島原発事故の責任を誰がとるのか」と題して福島原発告訴団団長の武藤類子さんが行いました。
 次いで4つをテーマにして各分野で活躍する人たちが「報告とスピーチ」、「集会決議」と続きました。当ニュースでは記録も兼ねてすべてのスピーチ全文を掲載します。
 集会の後、祇園石段下から四条河原町を経て京都市役所前までのデモに移りました。こちらもコロナの影響で個人個人が大声で呼びかけるスタイルを断念しました。プラカードに鈴をつけて先頭の車~各グループの個人のスピーカーにつなぎその呼びかけにプラカードを振り鈴を鳴らして呼応する形とな画いました。デモの写真集も当ニュースのカメラマンが最後まで撮り続けています。
主催者挨拶 溝内啓介(呼びかけ人代表)
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 今日は京都でも緊急事態宣言も開けたわけなんですがまだまだ感染リスクがある中このようにお集まりいただき誠にありがとうございます。そして来賓の皆様、講演をいただく武藤さん、それからスピーチをいただく皆様。それと準備から運営にかかわっていただきましたスタッフの皆さん、すべての皆様に感謝を申し上げたいと思います

3・11東日本大震災そして福島の原発事故があってから10年。節目の年になります。しかしこの10年でどうでしょうあの原発事故の責任を誰がとるのかいまだに明確になっていません。東電の旧経営陣にしっかりとこの責任を認めさせることがとても大切なことだといえると思います。この後ご講演いただく武藤さんの話を聞いていただければそのような思いをより強く持っていただけると確信しております。

?実はわたくしこのように言っておりますがこの集会そしてデモにも参加させていただくのは今日が初めてでございます。大変恐縮なんでございますが、それでも決して関心がなかったわけでもないし明確に原発に反対の意思を持っています。でも、この実行委員会に参加させていただきましてそして、先日も海部弁護士の学習会に参加したりとか、武藤さんの本を読まさせていただく中で「いや~知らないことが一杯あるな~」という思いでいます。きっとですね皆様にも周りにもそういう人はたくさんいると思います。ですから是非今日の集会で感じていただいたことを持って帰っていただいて身近な人かからしっかりと伝えていただきたい。とこんな風に思います。よろしくお願いします。

最後になりますが今日は感染拡大防止ということでちょっと寂しいですけど「密はダメ」「声を出してはダメ」ということがあったりして生の歌声を聞くことができません。先ほどからCDがながれていましたけど武藤さんが作られた歌を聴いてぜひ心を一つにしてこの大会を盛り上げていただきたいと思います。脱原発の社会を目指して1日でも早くその日が来るように頑張っていきましょう。

「福島原発事故の責任を誰がとるのか」武藤類子(福島原発告訴団団長)

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(1)? 原発の裁判について

先日脱被ばく子供裁判について現実からほど遠い正しい判断から裁判所が忖度したものでした。しかしここにきていろんな裁判は一進一退の攻防戦ですが、大きな塊となり国。自治体・東電と闘っているように感じています。東電旧経営陣を告訴した刑事裁判は一昨年3人無罪となりました。「このまま判決が決まることは著しく正義に反する」として控訴しました。今年中には控訴審が始まります。

(2)? 福島原発の現状

ベント用配管が途切れている、格納庫の蓋が高レベルの放射能なのに検知しない。検証しなおさなければならないレベルといえます。先日の地震で1・3号機の水位が下がり続けている、3号機の二つの地震計が故障していた。などと問題が起きる。東電の管理に対する悪質さが浮き彫りになりました。原発事故にとっての10年はたったの10年なんですね。廃炉作業に14000人の労働者を投入しているというが実質事故の終息作業ではないのか。過酷な被ばく労働をして死亡者も20人いるということです。

ここにきて見学台を作ったが高いところで毎時100マイクロシーベルトあるところに高校生を含む一般人に見学させる。またアルプス処理汚染水が124万トンになりました。トリチュウムのほか63核種が除去できずに残留しています。国は海洋放出しようとしています。これには多くの漁連、農林水産、観光業に加えて自治体の7割以上が反対・慎重を訴えていますマスコミが報道するようになり処分しないという方針転換を考えざるを得なくなっています。

3)? 新たな放射性物質の拡散について

福島県に集められた除染土は1400万トンに上ります。中間施設に75%が集まり2045年までに県外に搬出するという法律ができていますが、県外の80%の人はこれを知らないのです。それまでに引き受ける自治体はないと思いますし、私は搬出すべきではないと思っています。

?そのためか環境省は汚染土を再利用して減らそうとしていています。再生して拡散しようとしています。現在は飯館村の帰還困難地域で実証作業が行われています。汚染土の上に土をのせて花など食べないものを植え始めました。それが今、直接汚染度にキュウリやカブなど食べられるものを植える実験がされるようになりました。大学生などに紹介し各地に広めようとしています。

併せて木質バイオ発電の問題もあります。県内原発は廃炉なので再生可能エネルギーに力を入れています。数か所に建設されています。バイオは二酸化炭素の削減になるのか疑問視されていますが、放射能汚染された木を燃やすことが問題です。燃やすことで拡散し、残った灰を再生資材として使われることが懸念されます。事故の後にも新たな被ばくの危険性があります。バイオ発電所は森林除染を変えるとして主要株主に東電と子会社がなり加害者が被災地で電気を売ることに憤りを感じます。

?4)? 小児甲状腺がんについて

当時2年に一度行われる18歳以下の検査だけでした。現在までに225人の人にがんやその疑いがあるとされています。検討委員会は多発ではあるが原発との関連は認められないとしています。委員の中には見つけなくてもいいがんを見つけ患者を苦しめているとか学校での検診は強制性があるという理由をあげ過剰診断といい、検査自体を縮小していこうという動きがあります。

?学校の検査は希望者だけが受診することになっていますし、必要な施術を行っているだけだということです。県民健康調査以外で見っかった甲状腺がんを数に認めないなどの点も指摘されています。福島県にある「たらちね」による調査では学校での検診希望が80%ありそれも生涯希望する人が50%いました。放射能拡散を踏まえて子どもたちの健康を長期に見守ることを目的にしています。今後も続けるべきだと思います。

(5)? 伝承と教育

昨年9月に東日本大震災災害・原子力伝承館ができました。この立地条件は事故が続く原発から4キロで、中間処分施設の隣なのです。東はすぐ海で3・11クラスの地震が来れば津波で水没する恐れがあるそうです。そこに高校生などの修学旅行の誘致をしています。

?240万点の資料が集められ170点の資料が公開されています。しかし展示内容を決める有識者会議は非公開で行われました。議事録も公開されましたが一部は黒塗りのままです。開館直後の報道では「事故の実相は展示されていない」「安全神話を住民に刷り込んでいたことが伝わらず、事故の反省が伝わらない」「映像が多く実物の展示が少ない」と言われています。私も「東電裁判で明らかにされた不作為」や「双葉病院の詳細な資料」などが展示にないと思いました。スピーディーが公開されなかったことやヨウ素剤が適正に配られなかったことなど事故対応の失敗や原発事故責任の展示がありません。災害の伝承とは起きたことをきちっと検証し反省し次への教訓を導き出すことを使命としていると思います。この3月にこれらの声を受けて変わるとは聞いています。

(6)? 原子力勢力の復活

復興化促進イノベーション構想の中で避難指示区域だった市町村に国際研究拠点が作られることになり、今、誘致合戦がされています。大学や研究所・企業などが参画し、除染や廃炉技術などを中心とする研究都市を産・官・学そして住民を巻き込んで作るということです。アメリカのハンフォードをモデルにして作ろうという。ここは長崎の原爆、プルトニュウムの施設です。磐城などの大学生をすでに視察に行かせています。コロンビア川への汚染、廃棄物の地下漏洩などアメリカ一汚染された場所だといわれています。そこに多くの研究機関や企業が集まり大きな街になったためにモデルとして挙げられたと思います。が、近隣の高校リッチランドの校章は今でも「きのこ雲」です。福島はようやく原子力の呪縛から解かれたにもかかわらずまた原子力勢力のもとで事故や放射能の不安の声を封じられていくのではと危惧しています。

(以上概要)

  (7)? 本当の復興について

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福島の原発関連死は2300人に及び、118人が自殺、復興住宅での52人が孤独死しています。鬱やPTSが多くの避難者に見られます。事故前の20倍の基準の帰還政策が間違っていると思います。放射能が高いこと、お店などのインフラがと整わないこと、避難が長くなり避難先での生活が定着したことなどの理由で帰還はもちろん進みません。現在も全体の3割にも満たない。県は当初2020年までにゼロにするとして、始めは引っ越し費用を補助するなどして帰還政策を盛んに行いました。しかし、2017年に大規模な避難解除をするとともに賠償や支援を打ち切り避難者の切り捨てに舵が切られました。

?代りに新しい移住者の支援を始めました。復興予算によって避難地域であった12市町村に他地域から移住しそこで就業や起業する人には最大200万円の支給を行うとのことです。一方で避難者の方々はこの10年ご自身の努力によって生活の再建を目指してきましたが、なかには避難先の公営住宅の提供が終了しても新しい住まいを探すことができない方もいます。県はその人たちに2倍の家賃を請求したり、裁判を起こしたりしています。親族の住所を調べたりして暗に圧力をかけるという事件もありました。

?事故から10年被害者は事故が無ければあったはずの10年を失い違う10年を生きてきました。事故で失うものは家や仕事だけではなく、お金には換算できない人や地域とのつながり、長く伝えられてきた伝統行事、季節と共に自然と触れ合う楽しみもあります。それらを失うことは生きる尊厳を失うことになります。それがなかなか伝わらないし、損害賠償でも認められない状況です。

?国と県はイノベーション構想をうたい新しい事業に莫大な復興予算をつぎこんでいます。そこではまた原発関連企業が集い利権を得ています。産業も変わってしまい今行われている復興とは故郷が元に戻ることではなく知らない人が住む知らない町になっていくのだな~と思います。ある役場の新庁舎完成のイベントにスタッフが着ていた服の背中に「振り向く暇があったら前にすすめ」。人災である原発事故の被害者に対して、起きたことを忘れ復興、復興と前を向くことだけを強いています。

?325日にはオリンピックの聖火リレーがJビレッジからスタートする予定です。この場所は東電が7・8号機を認めてもらうために福島に寄付した。事故後に終息作業の拠点として東電に貸し出され充分に除染しないまま県に返されました。指定廃棄物並みの放射性物質を密かに敷地内に保管していたといういわくつきの施設です。安倍晋三前首相のアンダーコントロールという嘘から始まり復興五輪という嘘を塗り重ねコロナというおまけまでつけられた茶番に「福島はオリンピックどころじゃねえ」といいたいです。

10年行われてきたことは事故の問題を見えなくして幕引き目論見、被害者を切り捨て放射線防護を大きくゆるめ、原子力産業に再び利権を与えその復活を許すことではないかと感じています。これからの時代は核の問題に加えて気候変動やそれに伴う激甚災害そしてコロナのような病気が世界を襲うかもしれません。若い人たち、子どもたち、未来の世代に向けて何ができるのか原発事故を経験した一人の大人として考えなければなりません。地球に生きる一つの生物として全生命の深化であるこの星を少しでも傷つけずに存続させる努力をしていきましょう。?

ゲーリースナイダーの詩「子どもらによせて」

せまりくる峰々に登るとき君に君たちにそして君たちの子どもに寄せる一言を、離れ離れにならずに花々を学び花々の道を装い軽く歩いて行けよ。離れ離れにならずに花々を学び花々の道を装い軽く歩いて行けよ
報告とスピーチ
「原発事故から10年」原発賠償京都訴訟原告団 共同代表萩原ゆきみ

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 共同代表の萩原です。裁判所にTPSDアンケートを提出しました。そのうち避難してきた子どもの6人に一人が引きこもりやきょうこうになっていることがわかりました。私の末娘もそれに近いものがあります。最近私もTPSDのアンケートでインタービューを受けました。そこで避難当初の話をするととても悲しくなるのはなぜなのか?考えることができました。子どもたちと3・11以降充分にかかわれなかったことが私の「トラウマ」になっていることに気づきました。

しかし「原発事故が無ければこんなことにならなかったのに」と思うことはもちろんですが、避難当初からの自分の行動は仕方がなかったことだと思っています。それからもいろいろと学びました。私が癒されることで娘も癒されることがわかりました。かといって原発事故のことを忘れることもできません。でも活動にのめり込んでいては自分も家族も癒せないし、生活も立ちいかないしとジレンマが続いています。例え世界中の原発が廃炉になっても、娘が人生に絶望していたり自殺を考えていたりしたら本末転倒になってしまいます。

また誠実で笑顔もありいっけんお元気そうに見えるある避難者さんにこんな質問をしてみました。「バイバイ原発の発言内容を考えているのだけどあなたにとってこの10年はどんな10年だった」と聞くと「一言では語れないけど、本当に頑張った。」とたった一言漏らして肩を震わせて泣いておられました。私には痛いほどその気持ちが伝わってきました。

毎週金曜日の関電前行動や各地のセミナーなどに私たち避難者がご一緒できないのがとても辛くて申し訳なく思っています。ですが私たち避難者も未来を心配してばかりでは生きられません。なんとか希望を見出そうと日々懸命に生きています。そんな中で脱原発社会を目指してくださっている皆さんがこうして大勢おられることに私たちがどんなに励まされているかわかりません。本当にありがとうございます。

「老朽原発うごかすな!」橋田秀美(若狭の原発を考える会)

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「若狭の原発を考える会」の橋田です。が、今日は主に「老朽原発うごかすな!実行委員会」の一委員としてアピールをさせていただきます。

?さて、若狭には稼働から40年をはるかに超えた3機の老朽原発があります。稼働から46年、45年、44年になる、高浜1号機、2号機、美浜3号機です。原発が老朽化すれば、危険性が急増することは多くが指摘しています。ところが「40年越え運転は、例外中の例外」としながら、規制委員会は2016年に、この3機の運転延長を認可しました。しかし、認可後、関電の原発に関して蒸気発生器の減肉・損傷、原発再稼働準備工事中の死亡を含む人身事故、原発マネーの不正還流など、トラブル、事故、不祥事が頻発しています。関電が原発を安全に運転する資質と体制を有していないこと、また、新規制基準が不完全で、規制委員会の審査が極めていい加減であることを示しています。再稼働認可を取り消すべき事態です。

今、そんな若狭の老朽原発再稼働を巡る状況が、目まぐるしく動いています。高浜1.2号機を抱える高浜町は、日本初となる老朽原発の再稼働にいち早く同意を表明した自治体となりました。続いて美浜町も、美浜3号機の再稼働に同意しました。また、「使用済核燃料の中間貯蔵地を福井県外に示さない限りは、老朽原発再稼働の議論には入れない」と言っていた杉本福井県知事が、212日、関電の「2023年末を期限として候補地を示す」という報告を受け、態度を一変させ「一定のめどが示された。」として県議会に老朽原発再稼働の議論を促しました。資源エネ庁や経産省など国からの後押しが相当のものだったことは想像できます。しかし、二度にわたる約束破りを経て、更に3年後まで先送りするという、関電の欺瞞を前に変節した杉本知事に、今、県議会は紛糾しています。

? 高浜12号機の、特重施設いわゆるテロ対策施設の工事期限が本年6月、美浜3号機は来年10月と迫っていますが、工事終了の見通しは示されておらず、たとえ今うごかしたとしても、すぐに停止となります。それでも政府や関電は、たとえ1か月でも稼働して、60年運転への実績を作りたいのだと考えられます。

 老朽原発再稼働への危機感を強く認識した私たちは、ほぼ3年前から「老朽原発うごかすな!」の大行動を始めました。高浜原発から関電本店まで歩いて繋ぐリレーデモ、その逆コースを歩く関電本店から美浜町までのリレーデモ、関電本店前、高浜町、美浜町における全国集会も複数回開催しました。関西・福井各地において「老朽原発うごかすな」をテーマにしたキャンペーン期間設定、関電や原発立地自治体、規制委員会などへの申入れ・抗議ハガキ送付行動も実施しました。昨年から今年にかけてはコロナ禍における運動の在り方を、苦悩しながら必死に模索しました。結局、実行委員会は、コロナなど無いかのごとく進められる原発再稼働工事や、原発内でコロナ感染者発生が相次ぐ中でも運転を止めない関電や政府に対して、我々が行動を自粛・委縮することはできないという意識統一を確認しました。

 昨年96日の「老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」には、日本列島のほとんどの集会やデモが取りやめられる中、全国から1600名もの方が大阪に結集され、途中からの大雨にも負けず、堂々のデモ行進も貫徹されました。昨年秋から冬にかけては、高浜町、美浜町、また舞鶴市においても、議会が老朽原発再稼働に向けた議論をすると聞いたら、その都度議会傍聴や、抗議行動に駆け付け、その回数は10回にも及びました。こうした緊急行動がすぐさま実行できることが私たちの運動の特徴です。このような取組みに、これまで一緒に行動することのなかった組織や団体がその垣根を越えて賛同、参加され、「老朽原発うごかすな!」を合言葉に連帯の輪が広がっていることを実感しています。

? 先月、起こった福島県沖地震。10年前、福島原発過酷事故を経験した人々はどんなにか胆を冷やされたことだろうと思います。広島、長崎そして福島まで経験した私たちが、老朽原発再稼働を許すようなら、世界から笑い者のそしりをまぬかれません。「原発全廃」は、犠牲になられた方への唯一の弔いです。故郷を奪われた被災者、避難者の方へのせめてもの癒しです。そして未来への希望です。7年間、若狭に通い、住民の方の声を聞きました。「40年超え運転は絶対あかん!」が圧倒的多数です。

 みなさん、若狭の老朽原発はまだ動いていません!関電は美浜3号機を本年1月に再稼働させる予定でした。もう2か月遅れています。まだまだ、私たちの闘い如何では、十分老朽原発は止められます。今が正念場です。老朽原発再稼働阻止を突破口に、全原発の廃炉を実現しましょう。

320日は、高浜町にて、「関電よ[むかっ(怒り)]老朽原発うごかすな!高浜全国集会」を開催します。京都、大阪、滋賀からバスを配車します。ぜひ、みなさんのご参加をお願いします。 

「原発事故から住民を守る対策の相次ぐ後退」 市川章人(日本科学者会議京都支部)

 

 私は原発事故から住民を守る対策の問題点と、私たちの課題についてお話をします。原発事故に対し国が2012年に原子力災害対策指針いわゆるガイドラインを作りました。それに基づいて県市町が避難計画を作っています。しかし指針はもともと住民合意を最課題にしていません。ためにその後も内容は後退しております。

 

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●安定ヨウ素の配布の中止

混乱を減らすという口実で減らしたのは被ばく対策です。その典型が2015年指針の改定が行われました。それまで予定されていた30キロ~50キロの間のPDAUPZの設定と予測設定、スピーデーの活用を取りやめました。そして放射性物質が来てから安定ヨウ素材を飲んでからでは効果がないという理由で配布をやめました。この逆立ちした考え方に追従して京都市は右京区・北区・左京区の25,000人分の安定ヨウ素材の備蓄をやめています。さらに2018年には指針では被ばく防護の内容を努力目標に下げてしまいました。このように現状災害対策指針は原発再稼働を大前提に、原発事故があっても住民が守られているようなみせかけをしています。 

●屋内退避は放射能の避難基本から外れている

その一つが屋内退避の問題です。原発から半径5キロの外側の人に対しては屋内退避が適用されます。避難指示はよほど放射線量が高くならない限り発出されません。内閣府は屋内退避が充分効果的であり数日以上続けることもあり得るとまで言っています。しかし放射線物質を含むプルーム空気の流れが来るにもかかわらず逃げないということで放射線防護の基本から外れています。実際プルームからのγ線は木造家屋ではたった10%しか減らすことができません。また、閉めきった屋内にいれば内部被ばくは避けられるというのは事実からかけ離れています。普通の建物では完全密閉にはできず、必ず放射能プルームは侵入してきます。特に物質が気体の場合は深刻です。国内退避が長引くと密閉性がどうであれ屋内に留まる放射性物質の合計量がみな同じになることです。それは入りやすい建物では出やすいのですが入りにくい建物では液が入ればなかなか出ていかないからです。

結局放射性物質の合計量は屋外にいてプルームを浴びたのと全く同じになります。屋内退避はなんの効果もないということになります。1時間続くプルームがあった場合、おおよそ半日屋内退避をしたら同じ結果になります。原子力規制委員会が研究委託した内容でもが同じことを指摘されているんですがもちろん公表しません。

 被ばくを避ける基本は最善の対応としてはプルームが来る前に避難すること、この点は国際原子力機関IAEAでさえそのように言っています。やむを得ず屋内退避をする場合は安定ヨウ素が不可欠です。しかも1日以上屋内退避をしてはならない。とまで言っています。避難についてはみんなで逃げるを合言葉に使用ではありませんか。

 ●自治体は主体的に調査と検証を

 原子力災害は個人だけでは対応できません。特に決定的なのは自治体対応です。災害から住民を守るこのことが我々住民に最も身近な自治体の責務です。ところが昨年12月舞鶴市など北部で老朽原発の再稼働の説明会が原子力規制庁、関西電力、エネルギー庁合同で行われました。認定現状が大前提の身勝手な説明であるにもかかわらずこれを「いい説明だ」という率先して納得する組長がいます。これらの組長は責任放棄に等しいものです。様々な問題に自治体は主体的に調査と検証を行うべきです。住民は自己責任で逃げざるを得ないような状況を放置することは許せません。自治体には何よりも実効性のある対策を徹底追及する自己責任があります。そういっても多数の住民のひなんは容易なことではありません。複合災害の可能性もあり実効性に大いに疑問があります。そこで重要なのは自治体に実行性があるかないか実態をリアルに把握し検証させることです。そして、住民を守る確信が得られないときは原発再稼働は認めない、これが自治体の取るべき態度です。アメリカでさえ住民のアンケートが実効性がないから原発の設置を認めていません。すでに作った原発でさえ廃止をしています。

 国や電力会社に追随する自治体、どうせ行政は信頼でいないといって放置するのではなく、住民を守る法的責任を果たせという要求を具体的な内容で突きつけ実行させる取り組みを強めようではありませんか。

「脱炭素社会に向けたエネルギー政策」 延藤裕之(気候ネットワーク)

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●原発事故後にエネルギー転換できなかった失敗

 皆さんご存じのように1997年12月に京都議定書が採択されました。地球温暖化の解決に向けそしてパリ協定につながる大変貴重な世界の約束です。しかしながら日本政府は原発を温暖化対策の柱に位置付けました。これがそもそもの間違いでした。この温暖化対策はCO2も削減できず安全でもなく安価でもない大変不適切な政策でした。それを現出したのが2011311日で取り返しのつかない被害を生み出してしまいました。その時省エネや再生可能エネルギーに転換するべきでしたがそうはなりませんでした。

 CO2の最も排出量の多い石炭火力発電所が増加しました。世界では気候変動対策の第一歩である石炭火力発電所の削減に向かっていることに逆行するものです。原発や石炭火力を中心にしている大規模集中型の電力システムは省エネや再生可能エネルギーの普及を妨げます。その電力システムは原発と石炭を抱き合わせて成り立っています。

 ●まず石炭火力発電所を止めよう。炭素税などの導入

 私たちはまず石炭火力発電所を止めることが原発ゼロへの近道だと考えています。ではどのような方向に進むべきでしょうか。今ある省エネや再エネの技術は脱炭素社会を実現するために充分なものです。夢のような技術は必須ではなく、CCFや次世代原子炉に頼る必要はありません。炭素税などのカーボンプライシングや適切環境アソシメント制度などを導入し地域が主体になって今ある技術を早急にそして着実に進めていくことが必要です。

 ●再エネ電気は変動するがコントロールできる

 世界は再生可能エネルギーに100%向かっています。再エネは雇用を生み地域を活性化させます。もちろんCO2の大幅削減もできます。また、総コストも大幅に下がってこれからも低下していくことは間違いありません。再エネは不安定という言葉は適切ではありません。再エネの電気は変動するものです。それを安定的にコントロールする技術が今はあります。しかしながら再エネにも課題はあります。といってあきらめてしまうとそれよりも何倍も環境負荷や事故のリスクの大きいものが残ってしまいます。私たちは再エネの環境負荷を下げ地域や市民にメリットのある再エネ普及に取り組んでいます。市民や地域のために設置する再エネへの支援や協力を行ってください。

●パワーシフトも脱原発への近道

もう一つ重要な取り組みにパワーシフトがあります。旧来型の電気を販売する電力会社ではなく再エネを中心に電気を販売している電力会社、地域が課題の解決や市民活動を支援する。新電力会社に切り替えることがパワーシフトです。私たちが連携しているテラエナジーやカンタンエナジーという電力会社があります。電力の切り替えはとても簡単です。多くの人がパワーシフトを行えば脱原発や再エネ普及の効果も大きくなります。そして現在第5次エネルギー基本計画の見直しが行われています。現在の計画の2030年の電源構成は原発や石炭火力発電の割合が大きく大変問題のある計画です。今こそ透明性のある議論がなされ望ましい計画に変換することが不可欠です。この点にも注視し私たちの声を届けていく必要があります。

 気候危機の状況も原発のない社会を実現するために残された時間は余りありません。これから数年間も私たちの選択と行動が問われています。適切なエネルギー計画が導入され省エネや再エネが当たり前になりもっと豊かで公平で平和な社会に移行することが私たちが目指している脱炭素社会です。

集会決議 提案者二橋芙紗子

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福島事故から10年

私たちは思いを新たにして以下の決議をいたします。

〇福島事故によって奪われた暮らし・健康・環境・地域社会を国と東京電力に償わさせよう。

〇東京電力刑事裁判、東京高裁で勝利し、福島事故原発の刑事責任を東電旧経営陣にとらせよう。

〇原発マネー不正還流を引き起こした関西電力に原発を運転する資格はありません。

〇地震列島・日本、高浜原発などの老朽原発をはじめ、すべての原発の再稼働をやめさせよう。

〇脱原発社会を一日も早く実現しよう

 

 

写真特集・集会編

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この後、集会に参加できなかった人も加わって祇園石段下から四条河原町を経由して京都市役所前までのデモを行いました。例年ですと各グループの一人が持ったハンドマイクに応えて一人一人が大声で歩行者にアピールするスタイルでした。コロナ感染を考慮して声を出すのは中止しました。代わりに集会場で受け取った鈴のついたPOPの紙を振ったり揺さぶったりして訴えました。

写真企画・デモ編

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大飯原発3・4号機差止仮処分却下を即時抗告 [大飯原発裁判]

決定後即の路上にて

 2019年3月28日大阪地裁は京都府南丹市の児玉正人さんが2017年12月25日に申し立てていた関西電力を債務者とした「大飯原発3,4号機を運転してはならない」の申立を却下しました。都合5回の審尋を経てのもので4回目からは裁判長が交代していました。 


 児玉さんは却下直後の路上でこう話しました。

 福井地裁樋口裁判官が大飯原発の差し止めを命じました。その時に「福島以降は司法の判断は逃げてはいけない。」と言われたのですが、その後「社会通念上許される」というあいまいな根拠によって敗訴が続いています。どのような根拠で却下したのかわかりませんが私たちは樋口判決を引き継いで復活させるために戦い続けたいと思っています。


  カワカミアキさんという詩人が言われた言葉があります。「戦争法」強行採決の時に言われた言葉ですが「長い道のりであることには変わりない。しかしさまざまな形で訴えていくということは意味があるんだ」という趣旨のことをおっしゃいました。仮に今回大飯原発を止めたとしても高浜は動いていますし、40年越えの老朽原発の再稼働も準備が続いています。道は険しいと思いますが原発廃炉まで戦い抜きたいと考えています。


 私たちの側に正義があり道理があるという信念は変わりません。


 (記者)リスクを伴いながら原発は動いていますがこれについてどのようにお考えですか。


(児玉)動いている原発はすべてプルトニュウムを消費するためのMOX燃料を使っているわけです。そこにも国策であることがにじみ出ていると思うんですけど・・・・・。

 実は今日はスリーマイル島の事故から40年目なんですよ。その後チェルノブイリ事故が起き福島事故が起きました。4度目の事故を若狭の原発で起こさせてはならない、というのが関西人の義務であり使命だと思うので引き続き頑張っていきたいと思います。

  今回の裁判の争点は一つだけで、大飯原発の審査にあたった島崎邦彦さんが「あれは過少評価であった」「過少評価に基づいて原発が動くことになった」。ということを熊本地震の評価をやり直すことで「実際の地震動の三分の一から四分の一に過小評価されている」とおっしゃっているわけです。島崎さんが退任された後、地震の専門家が誰もいない原子力規制委員会の中で老朽原発を含めて稼働が始まろうとしていることは許されないと思います。

  で、この一手に絞った判決をどのように却下に至る理由づけしているのかこれからよくよく検討しますけどすごく憂慮すべき事態だと思っています。

                決定を受け取りに弁護団と    ↑決定書交付に向かう児玉さんと弁護団


 争点は「大飯原発の基準値震動856ガルは過小評価になっている」との証言の信用性でした。第3回目の審尋で島崎さん本人が証言台で陳述しました。これ以降裁判官は交代しました。


仮処分申し立て概要.pdf


記者会見に臨む児玉さんと弁護団

記者会見で挨拶する児玉さん

記者会見で無念さを見せる

会見中無念の表情の児玉さん


多くのマスコミが質問した会見場

詰めかけた報道陣


 会見には多くのマスコミが来ましたが地震の裁判での質問はかなりの勉強が必要で質問は専門用語が多く飛び出しての会見とはならなかったようにも思いました。

 児玉さん自身が長年の運動を通して原発について詳しく、冒頭の路上会見でも話したように「地震動が過小評価されている」一本に絞ったにもかかわらず裁判所が「過小評価の恐れが一定程度考慮されている」として却下したことに即時抗告しやすいという弁護団の話も出ていました。


2019年4月10日に即時抗告

 主な即時抗告の趣旨は次の通りです。

 大飯原発の耐震性の要となる基準値震動の策定が過小評価されているという島崎邦彦さん(元規制委員会委員長代理)の証言をもとに申し立てられたものです。審査の責任者であった専門家の島崎さん自身が「垂直に近い断層に地震発生前に得られる情報を入倉・三宅方式に当てはめると地震モーメントは過小となり、大飯原発の基準値震動はそのために大幅な過小評価となっている可能性がある」と証言されています。

 審査の責任者自身が過小評価を認めている事実。が、地裁は入倉・三宅方式が「熊本地震震源インバージョンと矛盾しなかった」「計算には保守的な設定がなされ一定程度考慮された」として却下しました。

 

 そこで弁護団は「震源インバージョンは地震が実際に発生した後に得られるデータによってしか実施できない」「その結果と式自体の矛盾はなかったことことは、式が地震発生前に得られるデータをあてはめ予測に用いられた場合は、大きな過小評価をもたらす」という島崎証言を信用性をなんらそこなうものではない」。ここに非論理的な決定があると考えたと言います。

 さらに「断層の面積から地震の大きさを求めるレシピ(ア)ではなく、最新の修正レシピと審査ガイドの知見に基づいて、断層の長さから求めるレシピ(イ)を基準地震動の策定において用いることを求めた申立人の主張については、島崎氏以外にも纐纈一起氏のような地震の専門家からも同様の指摘が為されている事実を顧みずに大飯原発は安全であるとの独断的な決定を下しています。」と反論しています。


 言葉が専門的ですが申立のPDF=仮処分申し立て概要.pdfを呼んでいただければ図解もされているので理解しやすいようです。


 なおこの裁判は

 (申立人)児玉正人

 (弁護団)河合弘之、甫守一樹、大河陽子、鹿島啓一、加納雄二、笠原一浩

 (事務局)南 康人、松田奈津子


  問い合先: 南康人(事務局 福井から原発を止める裁判の会)


となっていいます。


 



 


 


 


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「バイバイ原発3.10きょうと」開催、1500人が集まり「原発ゼロ」に強い意思示す。 [脱原発 脱被曝]

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 今年の集会は当然震災や原発事故で亡くなられたみなさんに黙とうをすることから始まりました。時折雨がぱらつく中での黙とうに客席もステージも哀悼の意思表示が示されました。


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 2011311日の福島第一原発事故にから8年となる日を前に2019310日「脱原発ゼロ」めざす集会とデモ「バイバイ原発3.10きょうと」が京都市東山区の円山音楽堂で集会、その後、京都市役所前までデモを行いました。

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 この集会には1500人が参加しましたが、「ゼロ」を掲げる政党の代表が一堂に会してスピーチ。「超党派議員連盟・原発ゼロの会世話人の山崎誠さんの「つくろう!原発基本法」の講演を受けてのものでした。また、原発京都訴訟の原告団は裁判所で行った意見陳述をそのまま話しました。「守ろう避難の権利」が強くにじみでていました。名古屋から40年廃炉訴訟市民の会・安楽知子さんが約束を破ってまで年数越えの原発を動かそうとすることに異議を唱えました。


「原発いらない」その一点を共通の願い、目的


 19031008.jpg最初に主催者を代表して挨拶した呼びかけ人の坂本真由美さんは「今日は、各地から、それぞれの想いを持って、大勢の方々が集まっています。年齢、仕事、立場、ジェンダー、心身の状態、動機などはひとり一人違いますが、「原発いらない」その一点を共通の願い、目的として、私たちは、ここにいます。

再会、または新しい出会いが生まれ、たくさんの想いが集まっているこの場は、とても大切な意思表示、発信の源です。日々の地道な活動へのエネルギーを生み出します。」と切り出し「復興庁は自主避難者を数に入れないなど実態全体を解りにくくしています。」(中略)「今日はチャンスです。後半のデモでは、京都のメインストリートで「原発いらない」との市民の想いを、現状を、私たちが世界に発信しましょう。」


主催者挨拶・坂本真由美さん挨拶全文


 次いで原発賠償京都訴訟原告団の皆さんがステージに立ちました。昨年3月15日「一部勝訴、国の責任は認める」との判決を受けた原告団は現在大阪高裁で係争中。そこで皆さんがステージで原告団が一審で意見陳述したそのままを「言葉」として声を一人一人が参加者に訴えました。


国は私たちを見棄てようとしています


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 スピーチのお一人目は「国は私たちを見棄てようとしています。放射能の被曝から逃れる権利は裁判に勝たなければ得ることはできません」。 お二人目は「「避難者はただ不安から逃れるために逃げた特別な人たち」というイメージを植え付けさせました。三人目の方は「 1日でも早く原発事故は無かったものにしたいがために,避難者たちの命を育む避難者用住宅から強制的に追い出し,世界から国際法違反だと批判されても,国民に知らされることはありません。」。四人目の方は「放射能は目に見えない,感じられない,本当に恐怖そのものなのです。被ばくを避けるため避難したことは,特別なことではなく当然のことなのです」など六人が声をあげました。そして最後に司会の方が「原告すべての勝利と、「避難の権利」を確固たるものにするべく大阪高裁で闘います。次の期日は、31311時開廷です。以下詳しくはPDFでお読みください。



 


 40年の稼働を越え運転延長の違法性を求め中止を


次いで名古屋地裁で老朽原発をとめるべく裁判を起した40年廃炉名古屋原発訴訟市民の会事務局長・安楽知19031009.jpgさんがスピーチに立ちました。私たちの裁判は関西電力の11基の原発の内、40年の稼働を越えた高浜1・2号基、美浜3号機の運転延長の違法性の中止を求めて戦っている裁判です。被告は国なので行政訴訟ですが関西電力も参考人として争っています。名古屋はもともと関電の電力消費地でもなく、何故名古屋で関電の原発裁判と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし距離的には名古屋も高浜から120キロ、美浜から100キロ圏であり、日本海側から琵琶湖を抜けた伊吹おろしが吹きこむ地域であるため若狭の原発が大事故を起こせばこの関西圏も名古屋も共に被害を受ける運命共同体だと思っています。


 ただ、私たち愛知の住民が被害を受けるというだけで裁判をしているわけではありません。もちろん距離が近いほど被害が大きくなり避難が困難になることは事実です。そして忘れてならないのは特に高浜原発の音海地区で住民が再稼働に反対しているということを忘れてはなりません。詳しくはPDFでお読みください。


安楽知子さんスピーチ全文


 次いでこの日のメインスピーカーとして演壇に立った山崎 誠衆院議員(超党派原発ゼロの会の世話人)が話し始める前には壇上には立憲民主党の田中府連幹事長、国民民主党の泉政調会長、日本共産党の穀田国対委員長と参院議員の倉林議員、自由党の豊田府総支部連合会会長、社会民主党の飛鳥井府連合副代表、新社会党の小西府本部書記長、緑の党グリーンズジャヤパンの長谷川共同代表が席に着いていました。福山立憲民主党幹事長は閉会間際にステージで紹介されました。京都の脱原発を政策とする党がすべてそろったということになりました。主催の実行委員会はすべての政党に招待状を送っていることから原発推進の政党が明確になったともいえます。


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 各政党の前に「原発ゼロ法案」のまとめ役に奔走した山崎衆院議員が「つくろう!原発ゼロ法案」と題して話し始めました。(要旨)


 原発ゼロ法案の審議はゼロで全く審議しない。審議拒否をしているのは自民・公明党


 「原発はもういらない、世界で相手にされていないということはここに来ていらっしゃる皆さんはもう感じていらっしゃると思います。感じていないのが今の政府でリーダーとなって政治を動かしている。


 まず世界は完全に自然エネルギー・再生可能エネルギーに舵を切っている。この現実。例えば中国は今太陽光TAK_4134 .jpg発電世界一の国です。二番目はアメリカなんですが中国は3倍以上の発電量を持っています。


 政府、世耕大臣と毎回経済委員会で議論するんですがいまだに「安くて・クリーンで」と言うんですよ。安いわけありません。この前にも日本経済センターというところが 福島の事故の費用がまた上がりました。前回70兆円と発表していましたが今回81兆円にもなった。汚染水対策に40兆円もかかりますよと言うんです。もう対策費はうなぎのぼりでして、電気代にのせたら日本は大変なことになります。


 今動いている原発も速やかに停止をしてこの法律が施行してから5年以内に全原発の廃炉を決定します。5年何故かかるかと言うと2年間は原発を動かしているたくさんの法律を全部ひっくり返します。停めるための法律を作ります。あるいは法改正や廃止をします。3年間で新しい法体系に基づいて廃炉を進める。現実的だと思います。


 第二の柱は省エネ2030年までに2015年比で30%の削減をやろうということです。これはみなさんにランプでの生活をしてもらうというものではありません。特に日本では「熱利用」で無駄な電気をたくさん使っています。建物の断熱とかが進んでいません。こういったことをしっかりとやるということです。


 最後に2030年までに再生可能エネルギーで40%以上まかなおうというのが私たちの提案です。メガソラーが乱開発でいやだな~と思ってる方はたくさんいらっしゃると思います。注目してるのは地熱発電。これもまだまだできます。こういうとまた自然保護とぶつかっていくんですけど、例えば温泉熱の利用を進める。熱い温泉と言うのはぬるくして、わざわざ水を入れて温泉旅館に入れています。この冷ます分の熱を使えば発電ができる。また潮流発電もあります。黒潮が流れているのでこれを電気に変える。すでに企業が実証実験をやっています。これ200GWとい潜在能力があります。1GWが原発1機分ですから全部使わなくてもこの原発数機分の電気を潮流発電でまかなえる。


 原発ゼロ基本法案を昨年の39日に提出をしました。野党の皆さん協力してこれを提出した。経済産業委員会で審議するんです。時間はたくさんあったのに原発ゼロ法案の審議はゼロで全く審議しない。よく野党が審議拒否、審議拒否と言いますがとんでもない、大事なところで審議拒否をしているのは自民・公明党です。


 自主避難者と呼ぶのですが、自分で判断して避難したけど好き好んで出た人は一人もいない。中には自衛隊の人が区域外だけど逃げた方がいいですよと声をかけて出た人もいるんですよ。本当に事故から避難した人はみんな等しく守られなければなりません。等しく人権が保障されなければいけない。元通りの生活再建がなされなければならない。まず331日で福島県からの経済支援が打ち切られます。おの現実、今こそ国を挙げて国民の総意で福島の皆さんを救わなければいけないと思います。


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山崎誠さん講演全文


原発ゼロ法案→衆議員第三九号「原発ゼロ法案」


 山崎さんの講演を受けて各政党の代表がそれぞれスピーチしました。またその意思表示として会場の皆さんとプラカードを高々とかかげました。


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挨拶した政党代表のみなさん

田中 .jpg 泉 .jpg 倉林 .jpg 豊田 .jpg 飛鳥井 .jpg 小西 .jpg 長谷川.jpg

 こうした取り組みにはプログラムに寄せられた多くの個人・団体・政治家からのメッセージもありました。

福井県や滋賀・大阪・福島などの今年も同じように集会を開いた団体や遠くはドイツの・ネッカーヴェストハイム脱原発運動総会からも寄せられています。また、森清範・清水寺貫主、宮城泰年・聖護院門跡門主などの著名人、福山立憲民主党幹事長、前原国民民主党府連会長、穀田日本共産党国対委員長などからも寄せられています。

なお、この集会とデモに賛同を寄せられたのは個人が189人、団体が73団体になりました。


挨拶終了後には京都うたごえ協議会の皆さんで福島県南相馬市の中学生が作詞した「群青」を歌い上げ、その他数曲披露したあと会場一体となって「We shall overcome」を唱和しました。

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最後に次の決議文を採択しました。

 ・福島原発事故によって奪われた暮らし・健康・環境・地域社会を

  国と東京電力に償わせよう。

 ・避難者の切り捨て、汚染地域への帰還強要は許さない。

 ・若狭の原発動かすな。すべての原発の再稼働をやめさせよう。

 ・原発ゼロ法をつくり、脱原発社会を一日も早く実現しよう。


集会が終わり午後3時に円山公園~祇園~事情河原町~市役所前までデモ行進にうつりました。今年も朝鮮語・中国語・英語・スペイン語・日本語のプラカードが全員にいきわたっており、約900名近くが参加しました。最後尾は午後4時15分過ぎに市役所前に到着し、流れ解散となりました。


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2019年の→ちらし表裏


2019年のプログラム→プログラム1~2ページ.pdf

          プログラム3~4ページ.pdf

          プログラム5~6ページ.pdf

         プログラム7ページ.pdf



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以下デモの様子をサムルノイで並べてみました。それぞれをクリックすると大きな画像を見ることができます


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TAK_4260.jpg TAK_4281.jpg TAK_4301.jpg TAK_4305.jpg TAK_4306.jpg


TAK_4315.jpg TAK_4322.jpg TAK_4214.jpg TAK_4226.jpg TAK_4250.jpg


このページは「市民メディアの報道写真を見る会」が企画し「京都フォトニュース」が編集・撮影しました。 




 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 



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京都府知事選挙で自公民立希候補「選挙に勝っても勝負では負けた」 [地方選挙]

48日京都府知事選挙の投開票が行われました。自公民に立憲民主党、希望が推薦した前復興庁次官の西脇隆俊さんが402,046票で当選。共産党と新社会党・緑の党が推した弁護士の福山和人さんが317,356票で落選しました。オール京都を標榜し知事や京都市長・全府下の市町村町長や連合京都・京都財界が推した「活力京都」の西脇候補に対したのは「つなぐ京都」に集まった名もない市民と総評などの民主府政の会が主体でした。


開票を前に西脇陣営は5:1で勝利すると意気込みましたが結果は5.54.5という結果となりました。選挙に勝ったものの勝負には負けたと言えるかもしれません。府下全域でリードしましたが唯一京都市左京区では福山候補が2,581票の差をつけて勝っています。


 投票率は前回から0.73ポイント上がったものの35.18%という史上2番目の悪さでした。国政で対立が続く政党が一緒に手を組むというわかりにくい構図が投票をますます遠ざけ、有権者が人任せや政治不信に結び付ける行動だったともいえるかもしれません。


なお、京都フォトニュースは今回の選挙は立場を明確にして「つなぐ京都」の呼びかけ人に加わりました。写真は記者会見場で呼びかけ人の一人西郷南海子さんからねぎらいの花束を受ける福山候補。


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すでにテレビ5社と新聞各社にIWJと京都フォトニュースという布陣。KBSは生中継ですかね。午後8時すぎにKBSはいわゆる「ゼロ打ち」という放送。つまり投票箱が開いてもいないのに「当確」や「当選」という放送。ある程度の接戦予想を覆した。これにはつなぐ京都スタッフやマスコミ現場各社もびっくり・唖然で重たい空気が流れました。深夜に判明した投票結果は5.54.5だったことを考えれば、なんか仕組まれた生中継の感が強かった。


 テレビはその後準備された当選セレモニーを延々と放送。敗れたとされるつなぐ京都の会見場は、そのセレモニーが終わるまで中継を待たされる結果になった。これは判明する票差からして負けた陣営に投票した有権者を無視した報道だったのではないだろうか。ましてや今回は勝者と敗者が一人というのにだ。こういのはニュース価値よりも有権者の思いがどれだけ開票の中に含まれるかを推し量るならやめるべきではないのか。


 おそらく西脇陣営は票差がある程度あればそうするようにつまり「圧勝」の印象を植え付けたかったんだろうな。そういえばKBSは府・市の広報番組の予算が結構あるはず。ここらの調整は報道機関としてあったのかなかったのか疑いたくなった。


 写真はテレビのモニターから流れる放送を重苦しくうける会見場の様子。各社の記者もカメラもその表情でした。


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京都の梅便り [京の四季]

 

桜の前は梅。今が京都の梅名所も見ごろです。まずはなんといっても北野天満宮。ここ一番の梅と背景のマッチするのは地主社前の紅梅です。紅と紅が重なる模様は春来たるを実感させてくれますね。

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 ついでこれはすごいのひとことに尽きるのが城南宮の梅園。なんといってもしだれ梅の競演は桜と勘違いのこれは「春」そのものですね。そしてちりゆく落ち椿のも映える光景をお見逃しなく。

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 梅の次は桃その次は桜だ!と叫ん出るのが京都御苑。広々とした苑内に梅は点在するのですがロケーションぴったりは建礼門通りの南端に堂々と咲くの高木の紅梅。付近には早咲きしだれも待ちかねます。

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 京都らしからぬ無機質コンクリート校倉造りを背景に咲くのが国際会議場の庭。宝ヶ池には梅園もあるのですがこの異色ぶりを紹介しておきます。なんと池の東散歩道から丸見えなので無料で見えちゃいます。

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 穴場と言えば街のど真ん中の下御霊さんの紅梅2本。こちらは狭い敷地に咲いてるのですが人が少ないので散り梅のピンクのじゅーたんとのコラボが美しい。お持ち帰り可能の名水も湧き出てるので「水」もお楽しみを。

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 名前に梅がつくくらいなので名所なんですが梅苑は有料。しかし門に入る前から紅白の梅が飛び込んでくるんですよ。境内にも低木の白梅がお迎えでお賽銭を入れたくなりますよ。様々な梅が咲くので長い期間楽しめます。

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 比較的遅咲きが随心院の小町梅園。3月の最終土日の「はねず踊」の頃が見ごろで、この踊りの菅笠にさす梅花の薄紅をはねず色と呼ぶくらいですから。小野小町を恋した深草少将の百夜通いを想いながら踊りと梅の両得というわけですね。

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 市内を離れると春一番は長岡天神でしょう。八条池を見渡すように梅が咲き誇り名産筍を食べるお店が古風な風景を作っています。もちろん梅苑もありますよ。梅が過ぎ筍を食べる季節には真っ赤な霧島つつじが圧倒すします。

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タグ:梅名所
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原発被害者京都損害賠償訴訟で判決 [脱原発 脱被曝]

「国と東電の責任明確化。事故は予見できた。自主避難者の損害を一部を除いて避難後2年に限って生じたものにのみ認める」

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一部勝訴と判決

 31510時過ぎ「国は賠償責任がある」という判決が京都地裁でありました。174人・57世帯に国と東電は「福島原発事故の被害者に損害を与えた。避難区域外の避難者にも避難する権利があることを一部認めた。避難から2年経過するまでの損害のみ認める」としたのです。
 判決を一部勝訴とした弁護団は特に「損害を避難時から2年経過するまでに生じた損害についてのみ」とした点を問題にしています。(そのほかの問題点については<原発被害者訴訟「京都地裁判決」についての声明・合計3画像>を参考にしてください。

今回の原発損害京都訴訟の争点は
1・予見可能性の有無について
2・被告東電の責任について
3・被告国の責任について
4・避難の相当性について
5・損害の各論について
以上5点でした。

 損害については174人の原告のうち請求が認められたのは110人、棄却が64人で請求額は85千万円のうち11千万円を認めた。

10Mを超える津波が到来することは予見できた。国は最新知見に注意を払うべきで、公式見解に疑問点があれば積極的に検討を行うことで安全性の向上を図るべきである」

「東電の賠償責任を認めた。原賠法の存在を理由に民法709条の適用を認め無かった。」

「国は津波到来の危険をある程度具体的に予見すること十分可能であった。権限行使は困難ではなかった。平成14年以降遅くとも18年末時点で国は権限を行使していれば事故を回避できた可能性は高い。」

「低線量被ばくの科学的知見は未解明の部分が多く、年間1m㏜を超える地域からの避難及び避難継続はすべて相当することにはならない。
 また年間被ばく20m㏜という基準は一応合理性があるということができるものの政府の避難指示基準がそのまま判断基準ともなりえない。
 避難指示は事故と因果関係があるといえるものの、そうでない避難であっても社会通念上避難を決断することもあり得る。

 避難の判断基準としては(ア)避難指示など対象地域居住者が避難した場合(イ)自主的避難区域対象区域居住者は(A)平成2441日までに避難したこと(妊婦または子どもを伴わない場合は時期を別途考慮)(B)同居の妊婦または子どもがAの条件を満たし避難から2年以内に同居するため避難した時(C)自主的避難対象区域外居住者であっても事故原発からの距離
避難指示対象区域との近接性政府・地方公共団体からの放射線量情報居住市町村の自主的避難の状況非難を実行した時期自主避難対象区域との近接性避難所帯の子どもや放射線影響をとくに懸念しなければならない場合など

最後に損害各論については
「避難指示の有無にかかわらず避難先での生活継続による損害も事故と因果関係があると認める。避難指示が続く限りはその避難生活に伴う損害は事故と因果関係がある。

 「自主避難であっても避難生活を継続することはやむを得ずその損害も事故と因果関係がある。ただし避難時から2年を経過するまでに生じた損害のみ因果関係がある」としている。


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報告集会で思わず涙する原告団福島共同代表



京都地裁判決声明=原発被害者訴訟原告全国連絡会=声明-1.pdf


原告が争点にしたことは↓

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「バイバイ原発3・11きょうと」に2500人 [脱原発 脱被曝]

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311日の午後京都市円山音楽堂で「バイバイ原発3・11きょうと」が2500人が参加して開かれました。今年は315日の原発賠償京都訴訟の判決前ということで原告団の皆さんが登壇してその思いを一人一人が語りかけたのが特徴となりました。さらに避難者の管野みずえさんも登壇して「京都も今原発事故を受ける。皆さんは3・11を生きているのです。デモしたから安堵せず一歩踏み出しましょう」とあってはならない事故への懸念を訴え、止めるために動くことを訴えました。また民謡を中心にした持ち歌を羊歯明神の3人が歌い上げ会場を盛り上げました。

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管野みずえ さん

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羊歯明神(しだみょうじん)の他の写真と観客

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この後四条・河原町経由で市役所前までデモに移り「再稼働反対」と歩行者に呼びかけました。今年は4か国語のプラカードも用意されて増えた観光客にも呼びかけました。

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 また、この3月15日に京都地裁で原発賠償京都訴訟の判決があり、原告・弁護団の田辺事務局長が「自主避難者だけの賠償判決は全国で初めてなので是非9時25分からの傍聴券抽選においでください。」と話しました


田辺弁護士事務局長の話(概略)

 自主避難者に対しては248月までに援助が終わります。そして政府は被害者に対して安全であるかどうかを一度も説明したことがありません。今ここにいる皆さんは年間1ミリシーベルトを基準として放射能から守られています。被曝地でこの基準を超える年間20シーベルトが基準となっているのはなぜか。にきちんと説明したことがありません。法律家の私が訴訟を通じて納得ある説明も受けていません。

  事故のあった平成2312月の低線量に関する被曝のリスク管理のワーキンググループの「放射線による発がんのリスクは100ミリシーベルト以下の被ばくでは他の要因の被爆の発がんに隠れてしまうほど小さい。」としたことにお墨付きを得たとしています。しかし20ミリシーベルトという基準で帰してしまうとわずか数年で100ミリしーべるとシーベルトを超えてしまう。

 滞在して被曝している人たちと避難している人たちとの間で分断ともいえる認識の違いが生じてしまっています。国や東電が責任ある説明をしてこなかった結果、避難している人たちが被曝リスクを口にすることが風評被害だと思っている人たちがいます。あるいは被曝を受け入れて生活することを肯定することが被災地に寄り添っていると口にする人も出てきました。

 事故のことを忘れてしまったとしたら、幼い命に責任を負っているとしたらどうなるでしょうか。被災地の方はリスクを受け入れているわけではないと思います。国を信じてとどまっているのではないかと思います。どうしょうもないから一人の市民に何ができるというのでしょう。すべてを放り出して逃げることは普通にはできないわけです。こういう中でさらにここにきて自主避難者には一切賠償をしないと公言しています。

 避難した人は重い決断を誰に頼ることなくたった一人で成し遂げてきました。京都の私たちはその方たちに今こそ寄り添うべきだとおもいます。7年たってすべてがここに向かって(*自主避難者への援助などを打ち切ること)許容する空気が蔓延する今だからこそ、政府はとどまっている人には誠意ある説明をすること、汚染された地域で住むための支援を誠実にすることを願っています。避難者自身は故郷を離れている選択を認めて欲しいと心から望んでいます。

  315日自主避難者だけの初めての損害賠償の判決が行われます。裁判にどうぞご注目ください。

(文責:京都フォトニュース)


原発賠償京都訴訟原告の皆さんの動画https://www.facebook.com/sakyokyoto/videos/1627212257366728/


弁護団事務局長挨拶動画https://www.facebook.com/KFNnews/videos/2066622113613115/


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以下デモの様子



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集会とデモで使われたプラカード


スペイン.png ハングル.png 

英語.jpg 中国語.png 

 



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京都府知事選挙に福山和人さん立候補表明 [地方選挙]

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 2月24日夜、4月の京都府知事選挙で立候補する予定の福山和人さんと選挙の枠組みとなる団体「つなぐ京都」の政策協定記者会見がありました。会見には子連れのママを含む約25人の個人・グループ代表が後ろに控えました。前列には福山さんの他同じ弁護士事務所の小笠原弁護士、長く農薬や環境問題に取り組んできた京大元教授の石田市民環境研究所所長、安保法制に反対するママの会の発起人の西郷さん、使い捨て時代を考える会創始者の槌田相談役、民主府政の会の梶川京都総評議長が並びました。

 福山さんの基本政策は1・継承か変化かではなく、形象しつつ発展させる。 2・節約か活力ではなく、節約しつつ活力を養う。3・連携か自治ではなく、連携しつつ自治を育む。としています。そのために「~つながる京都~夢をつなぐ・ひとをつなぐ・未来へつなぐ・なりわいをつなぐ」の重点項目を具体的な政策課題にすると話しました。
 例えば「ストップ貧困京都宣言」をもとに貧困実態調査や子どもの医療費無料化、給付型奨学金創設など。「持続可能な循環型経済のための中小企業地域振興基本条例策定」など。
 山田現知事の継承政策を変化させるものとして「高浜・大飯原発の再稼働などの同意権をさらに強力に推し進める」などがあります。


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 選挙の枠組みについてはこれまでの「自公民対共産」という図式を変えるために府民が「つながる」ことを大前提にして、こうした会見をひらくことができたと強調しました。
 マスコミの従来の枠組みで話そうとする記者の質問に対してママの会の西郷さんは「そういうことではないんです。一人一人がつながる選挙、政策でつながる選挙にしたいという思いです」と話していました。

 会場の受付などはママと子どもたちであふれ、質問前の場内ではその雰囲気のままに記念撮影をするという時間もありました。

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