違憲で無効の安保法案採決・可決前の新たな意思表示デモ [安保法案]
強行採決を受け、本会議採決・可決にむけて国会が動いている中、9月18日夜に4夜連続4夜目の法案反対のデモが行われました。緊急に決まった「戦争立法NO!京都アクション」の呼びかけによるもの。初日から3日目までは小雨が降るなかだったけれどこの日はれた。
登場した「野党頑張れ」コール
デモには1500人が参加した。この日に強行採決 されて本会議に審議の場が変わったことで参加者も先を読める状態だった。そのため必然的に可決を遅らせるためには「野党頑張れ」という声をあげざるを得なかったのだ。さらには昨日あたりから大きくなった「賛成議員を忘れない」「落選議員を作ろう」といった今後の運動の方向性を示唆するコールも増えた。
「賛成議員は落選させよう」のゼッケンをつけてのデモの一団↑
さらに親子連れやアベックで手をつなぎながらの若いカップルも歩いた。特に小さな子をおんぶした母親と一緒の子どももプラカードを持っての参加。平日の夜に参加すること自体が大変だろう。しかし黙っていられない。この思いは全国共通の共有された意思だ。だから与党議員には大きなしっぺ返しが来るだろう。山本太郎議員が数珠を持って合掌して採決に臨んだが市民の想いを代弁するものだろう。
子どもと一緒に歩く参加者↑
解散地点が河原町四条下がるということもあって後ろのデモ中のみんなと手を振りながら、あるいは持っているプラカードを歩道から降るシーンも多かった。四条交差点はそういう意味でデモ隊に広い空間を作り出してくれるロケーションともなった。河原町の片道1車線デモがややもすると危険なだけにこの空間はなんともありがたい。
四条の交差点に差しかかるデモの皆さん↑
さらに増えた外国人観光客がカメラを向ける。このことは全世界に発信される可能性も大きく、政権の考えとは裏腹に生活者・庶民レベル ではつながっている可能性は否定できない。↓
デモの先頭。御池交差点はある程度その規模をとらえることができる↓
強行採決に抗議する男性やさまざまなプラカード↓
なお、15日からの参加者はトータルで平日しかも雨模様が続いたものの4300人となった。
強行採決に抗議することになった3夜目の市民デモ [安保法案]
戦争法案反対の4夜連続抗議デモ3日目。16時過ぎに強行採決された。この日も小雨の中市役所前には市民が次から次へとやってきた。前日までの様子と違うのは採決された現実。市民有志の呼びかけだけに街宣車はなく、トラメガのみの集会となった。後ろまで声は届かなかった。
雨の中の集会は話したい人が話すリレー式。秋山豊寛さんは福島での百姓から原発事故で避難してきた。ジャーナリストとして初めて宇宙に飛び立ったことでも知られている。「マスコミが、NHKがシナリオがあるごとく強行採決を「可決」と話し、書くのは許しがたい」と大手マスコミの今を批判した。
中高校生もマイクを握る(話の中身を聞けなかった)↓
デモの先頭はいつものように太鼓部隊が↓
市民のデモの様子あれこれ。市民の呼びかけに政党や労組員もそれぞれの幟などをもって参加する姿もあったが親子や楽器、思い思いのプラカード持参する姿も目立った。また、コーラーも集会で募集するという形となっていた。親子の参市民デモでは定着してきたのかもしれない。
若い人の参加も多かった
コーラーを志願した方もいて周りも心配そうに見つめた↓
キンカンにいつも楽器で参加しているメンバーも見かけた↓
組織の幕を持って参加した女性 ↓
キンカンでのビラまきを続けるこの方はデモの中から歩道に参加を呼び掛ける↓
なお、市民デモ4日目も18:30京都市役所前集合 19:00スタートで行われます(戦争立法反対!京都アクション主催)
安保法案反対4日連続デモ2日目は街が国会採決許さないへと [安保法案]
9月16日の夜京都市役所前には前日のサウンドデモとは違い勤め帰りのサラリーマンや労組員などの姿が多くなった。平日午後7時スタートという時間帯にふさわしいのかもしれない。集会が始まるころには雨も降りだしたものの「戦争させない京都1000人委員会」主催を取材してきた記者の目にもはみるみる人数が膨れ上がるのがわかった。
あっという間に参加者で市役所前広場が埋まった↑
デモ前の集会は歩道に主催者や参加者の横断幕、旗、幟などが並んだ。東京の国会前では警察車両がみずから車道と歩道の垣根にバリケードをつくり参加者を狭い空間に押し込めようとた。連日増える参加者から見れば安全のための規制が逆に危険なことは明らかで反発されるのは当然だろう。
車のライトが夜の集会を浮かび上がらせた↑
デモ主催者の先頭は全員が厳しい表情でスタートした↑
一方組織の幟が多い中個人の親子や楽器を持った人や市民デモのような参加者が増えた↓
一方手作り感満載の横断幕やのぼり、プラカードも登場した↓
四条河原町のマルイ前では京都弁護士会が10時から20時までの10時間、法案に反対する リレートークを開催中だった。述べ70人ほどのトークが小刻みに行えあれていた。そこへデモが南下してきたので連帯の手ふりなどが行われた。一気に中心部が法案反対の雰囲気が生まれた。また、参加者によると国会与党が強行採決を控えているせいか俄然街の人の気持ちそのものが与党への怒りとなりデモを励ますものに変わってきたと。
歩道で弁護士会のリレートーク 、車道をデモの京都市中心部(四条河原町)↓
左・連帯する歩道の弁護士、右・リレートークのフイナーレで歩道が埋まる↓
なお4日連続3日目は参院の採決が日程に上がっておりより多くの市民がフリーで参加できるように市民有志によるデモ企画があります。
15日から4日連続戦争法反対デモ始まる。初日サウンドデモ [安保法案]
4日連続の、京都市役所前で18:30から集会、19:00にデモスタートという戦争法案に反対する市民行動が始まりました。15日は若い中・高・大学生が先頭にたってのサウンドデモがありました。ラップのリズムにのって歩くスタイル。途中ではトラックの上からスピーチをするという形になっていました。この日には大学生4人がスピーチ。参加者は最終500人でした。緊迫する情勢の中市民の多数の参加で法案の参院通過を許さない声を続けることを訴えました。
スピーチヤーとラッパーとコーラーと
国会情勢をにらみながらの連日の京都行動となります。主な予定は次の通り
○16日(水)-京都市役所前:午後6時半集合・7時出発)(京都1000人委員会)
○17日(木)-京都市役所前:午後6時半集合・7時出発「国会前行動に連帯する京都市民デモ」(キンカン行動に参加する市民有志)
再び安保法案に反対の意思を5000人が訴え [安保法案]
9月13日の日曜日の午後京都市東山区の円山音楽堂に約5000人もの人があふれた。安保法案に反対する「戦争立法NO!京都アクション」の呼びかけで行われた。先月29日の京都弁護士会主催の時をも上回ろうという参加者だった。集会の圧巻はやはり参加者一同による「違憲」「廃案」のプラカードが掲げられた時だった。
集会の正式名称は「とめよう!戦争法 ~戦争反対 平和がだいすき~声をあげよう大集会」とかなり長い。8月4日現在で840人の呼びかけ人が集まった。さらにその一人一人がもう一人に呼びかけようという中からの集会となった。そのこともあってかステージに登壇したのは国会議員(福山哲郎、倉林明子参議院議員)や白浜京都弁護士会長といった 「権威」ある人3人と呼びかけに応じた市民個人と団体だったのが印象的だった。
今回も弁護士会は積極的で会長スピーチで参加弁護士が壇上に並んだ↓
会代表してスピーチの安保法制に反対するママの会@京都↓
ママの以外のスピーチは「自由と平和のための京大有志の会」「女たちのレッドアクション」「「戦争させない京都1000人委員会」のみなさんと個人では保育士の女性も話した。この個人の女性はこの後のデモでは弁護士会のメンバーと先頭の横断幕を持ってパレードした。
祇園から市役所前のデモコースが参加者でつながった
パレードと主催者は呼びかけていたがこれは間違いなく長い列のデモだった。記者は四条大橋から参加者個人、グループの撮影を続けた。先頭が解散して戻ってきた大橋で参加した知人に声をかけられた。まだ石段下を出るグループ・個人が途切れなかった。ちなみにデモコースは約1.8キロ。
先頭のグループの幕を弁護士会と保育士が持って↓
呼びかけ団体の一つ戦争させない京都1000人委員会↓
参加者には子どもやベビーカーも普通になってきた↓
ところどころでは太鼓たたきながら歩く人も↓
デモ帰りの参加者とと連帯するシーンも ↓
8・30国会前抗議に連動して京都で1000人デモ [安保法案]
8月30日の夕刻、今にも雨の降りそうな京都円山公園に人々の輪ができました。東京での安保法案に反対する抗議に京都でも連動しようと考えた個人個人でした。前日に京都弁護士会が5000人規模の集会とデモを行っていて京都は空白日となっていました。呼びかけたのは毎週金曜日にキンカン(関電京都支店前抗議行動)で原発再稼働反対に声を上げている数人の市民でした。
呼びかけ人の一人寺野哲也さんは「国会前で10万、全国で100万という行動に緊迫してきました。京都でもこれに連動しようと1週間前に呼びかけました。こうしてみると今までにないような人が集まっているように見えます。初めてのような気がします。私たちも全国の中の一人として、京都から全国に向けて全世界に向けて戦争は許さないんだという声を高らかに上げましょう」と話しました。
↑リレートークの様子
ついで参加者が次々にリレー形式でスピーチしました。これは市民たち主催では当たり前の形になっていて「話したい人」「お知らせしたい人」「反論したい人」のフリートークともいえます。この日は8人がマイクを握りました。なんとそのうち7人が女性でした。
「息子からメールがあって、今国会前に来てる」というのでうれしくなって西京の友人にメールしたら「うちの娘も行ってる」という返事。「改札から出れへん」というてるとのことでした。ここで静岡の友人を見つけました。こうしてみると全国で声を上げているのがわかります。2~3本のメールでわかってほんとに嬉しいです。(女性)
「特定秘密保護法の時から89歳を超える難病の姑がいつも「私の分も頑張ってきてや」と送り出してくれます。 もちろん嫁姑のことはありますが。今日ここにいる一人一人の皆さんが今日来たくてもこれ無い方、身体の不自由な方や忙しい方の思いを背負ってると思います。頑張りましょう」(女性)
「日系アメリカ人の研究をしています。アメリカ憲法はでは生命とか身体の自由と人権は守られています。しかしいざ戦争になると強制収容所に日系の人は入れられました。日系人はあまり大事にされていないから憲法を「ちょっと曲げて大丈夫」これでアメリカの自由は侵害されないんだだということになりました。それが戦争の時には起こるんです。「政府に都合の悪い人だから」ということで憲法が機能していてもちょっとした差別が生まれました。戦争である程度の制限は起こり得ます。そのためにもこういったことをもっと検討しないといけません。ましてや今の安保法案は歯止めとか人権への配慮が足らない。そういうとき憲法が曲げられるのでみんなで考えなければいけません」。(女性)
(以上文責 京都フォトニュース 堀内隆喜)
↑太鼓を先頭に円山公園を出る参加者
キンカンメンバーの呼び掛けの緊急デモは原発事故以降数回行われいますがお知らせを始めて1週間で出発時点で750人ほどに膨れ上がりました。 いつものように太鼓部隊を先頭にしてのにぎやかなスタイルです。先頭が花見小路あたりに到着した時にまだ公園内に最後尾がいるという状況になりました。先頭が出てもすでに公園出口あたりで合流する人がかなりいたようです。
↑第2グループの先頭
市民デモの人数が警察への申請300人から膨れ上がったこともあってか 交通規制されてすべての人が同じグループで歩くということはできなくなりました。規制に合わせてこの日は4つほどのグループに分断してしまいました。そのうち第二グループのアピールはユニークで「戦車より三輪車、鉄砲より水鉄砲、戦場より公園」などとのコールが響きました。
↑脱原発の担い手の象徴ともいえる槌田先生も参加していました
キンカンに毎週休みなく顔を見せる使い捨て時代を考える会の槌田さんが第一グループにいました。槌田さんは反原発の象徴的な人なのです。安保法案に反対する集会やデモにも必ず参加されていて、手を振りながら市民に呼びかけていました。まさに行動する学者ということでしょうか。
↑後方でプラカードで鼓舞する青年
デモには途中多くの人をが入ってきました。後方を歩いていた人によると10人なだれ込むように加わったという話も出ていました。記者も河原町から後方をなるべく歩きましたが確かに一人また一人と参加する人がいました。それだけ「8・30行動」という大きな組織でもない呼びかけに応じる人が多かったということになります。
↓デモを鼓舞した先頭グループ
京都弁護士会の安保法案NO!集会に約5000人 [安保法案]
8月29日の午後、京都円山音楽堂に5000人の参加者から「違憲」「廃案」の二文字が安倍政権に向かって高々と掲げられました。京都弁護士会主催で開かれた「平和安保法制の今国会での成立NO!緊急府民大集会」での一コマ。開場は3000人で満席感がある中、それを優に超え、600人ほどが入れなかった。それだけに市民の意思表示が大きく、弁護士会は「歴史的」と会長があいさつで述べました。
小林節 慶大名誉教授がメインスピーチ
メインスピーチに立った小林節さんは「法案の流れが変わったといいますがあれは嘘なんです。いつも言ってることをそのまま話したら、自民党の議員の顔がゾンビになってしまい。NHKなど取材はするけど放映しないマスコミが生き返って、それ以来私は事件の中に顔と名前と言葉がある状態になってしまいました。
憲法9条は海外派兵できないようにできてる。それが海外でドンパチやったら海賊になってしまう。外へ出ると国際法が適用される。だからPKOは警察予備隊なんです。PKOが他国の軍隊と一体化したら戦争になる。専守防衛と海外派兵の禁止、 他国の戦争に巻き込まれないが9条なんです。
問い詰められて安倍ちゃんはこういいます「私が客観的、合理的。総合的に判断させていただきます。」 これは信じられませんね。あの人は困ると大丈夫です。私がそう思うんです」と言いますから。もう主観の塊ですよね。「黒を、いいんです私が白と言えば白なんです」と言われると怖いですよね。
最初の頃憲法の話は高齢者ばかりでしたが、最近は子連れママや学生が増えてきました。民衆が不安だと言って町に出てきている。これは安倍さんが火をつけたんですよね。強行採決は行われるとみています。そうでないと我々は茫然自失になってしまう。やりやがったな俺たちは次の手を考えてる。長期戦になりますから。
白浜徹朗京都弁護士会長の話
主催者の白浜会長は「法律家として違憲と言いたったわけですが集会の雰囲気を見ますとこれは法律家の声だけではなく国民の声ではないか。国民の声を集めていくことが大事ではないか。それが法案を阻止することになるのではないか。」と集会の意義を述べました。
会長の挨拶に続いて政党代表がスピーチしました。自公には案内状を送ったと話しましたが現在護憲で活動している生活の党や緑の党が含まれていませんでした。認識がないか、存在がゼロだったのでしょうか。演壇には民主党・共産党の国会議員、社民党と新社会党は府連の代表が登壇しました。ついでゲストスピーチに移りました。SEALDs関西、安保法案に反対するママの会、京都府保険医協会、学者の会からのアピールが続きました。4つのアピールのうち女性が3人ということになりました。挨拶は以下の通りですが保険医協会の方は省略しています。
SEALDs関西の大学2年斎藤 凜さんスピーチ
斎藤さんは「 私はまだ10代で選挙に行ったことも無く、人生経験も豊富ではありません。大人の常識も解りません」と話し始めました。だから安倍政権の法案成立の流れを見ていると不思議です。たくさんの専門家が違憲だと言っているのに何故改憲を国民に問うことからしないのかわかりません。」とわからないことを列挙して痛烈に政権と国会を批判しました。
- 与党にも疑問に思ってる人が多いのに異を唱えないこと
- 法案で自衛隊の活動範囲と内容が戦争に巻き込まれないと断言するのか
- 国会がシナリオありきで進んでいて何のための、誰のための政治なんだと
- 政治家は未来を想像する力が足りないのではないか
- 権力者が憲法さえも自由に操る社会は怖くて生きていけません
などどれをとっても大人は真摯にこたえなければいけないことでした。そしてデモ途中中年女性に謝られた経験から「70年権力者に対して私たちの世代を守るために声を上げ続けてきたからこそ今があるのだと思うようになりました」と話しました。
安保法案に反対するママの会 西郷南海子さんスピーチ
西郷さんは7月4日に立ち上げたママの会が全国30か所にでき、20000人の署名を集めた。その声を冊子にして国会議員に受け取ってもらうまでになったことを報告しました。そして「先日安倍さんにこの声を渡そうとしたら秘書室と自民党本部のどちらも受け取らないというよりママの会が怖かったんでしょうか」と皮肉たっぷりに話しました。ママの会の「誰の子どもも殺させない」の一言が共感できるので広げたいと中国国営放送の記者から言われてアメリカや韓国など世界の各地に広めたいと話しました。「私たちの目の前には子どもがいます。国境はありません。」
「誰の子どもも」というメッセージには会場の皆さんも誰かの子どもであり、一人一人が何のために生まれてきたのか。戦争に行って殺したり、殺されたり」。そんなことのために生まれてきたのだはないということを実現したい」と締めくくりました。
学者の会 同志社大学教授 岡野八代さんスピーチ
まず、「戦争あかん京都女のレッドアクション」の共同行動として演壇にいると話ました。レッドは怒りをあらわし、その怒りをあらわにすることをいろんな意味で禁じられてきた。「てめえらいい加減にしろよ」と一部の男性は女にこういいますからと。
憲法破壊政権に対する現在の運動の意義とこれからの運動について話しました。今の運動は政治的なイデオロギーを超えた運動です。民主的な政治を可能にするもの、つまり政治的な対立が可能になるためのものだということ。私たちの人間性を守るる運動だということです。
今後の運動はきっと長いものになるでしょう。人間らしい生活の運動なので楽しみましょう。 楽しく憲法とは何か、人間らしい生活とは何か共に語り合いましょう。
この後 参加しぃち道の集会アピールが採決されました。
「憲法によって縛られている内閣が、一方的な憲法解釈でによって憲法9条2項改正と同様の結果を得ようとしている点で、憲法改正手続きを定めた憲法96条1項を潜脱し立憲主義自体を否定するものと言わざるを得ません」という内容を含んでいます。
アピール全文はこちら。集会アピール.pdf
この後参加者は円山公園から四条河原町経由で市役所前までパレードに移りました。デモと言った方が正解かもしれません。京都フォトニュースはその様子を撮影しています。その一部を紹介します。
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SEALDs関西の学生が自分の言葉で安保法案反対の街宣 [安保法案]
8月14日のお盆の休暇中にもかかわらず京都駅前に1000人の聴衆が学生の言葉に聞き入りました。一人一人が話す言葉は自分の体験などをもとにしたものでした。SEALDs関西が毎週金曜日に開催している法案反対の行動。学生8人が宣伝カーから訴えました。
↑聞き入る聴衆から拍手も多く
関西学院大2回生の鈴木さんは「日本の中と外で起こしてしまった惨劇を思い戦争へと向かっていったあの時のことを学びました。今私たちはどう生きるべきなのでしょうか」と話し始めました。「何を知り、何を考え 何を切り取ってもこの法制に反対です。法案で私たちの命はむしろ危険にさらされると思うからです。政府の法案をすすめる過程にも危機感を感じます」。
「そして 8月11日には川内原発が再稼働されました。原子力は人間がコントロールできる代物ではありません。福島の事故に何を見たのでしょうか。人々の人生ってなんだったんでしょうか。4年も停止していた原発を再稼働させたのは世界で14基、そのいずれもがトラブルに見舞われています。福島にどうして学ばないのでしょうか。何を思って安倍さんは原発が安全などと言いはるのでしょうか。私には全く理解できません。」
「国の重要案件を同時期に推し進める。自由を多く縛る法案を大きなくくりにして国民が気がつかないようにして紛れ込ませる。この国の政治は命ある者をすべてなめています。バカにしています。」
ついで民主党の参議院議員蓮舫さんと福山さん、共産党の井上さんもスピーチ。それぞれに「ポツダム宣言を受諾した日300万人の命と暮らしが奪われた。平和を絶対守って次の世代につなぐことが大事だ」(蓮舫)。「安保法案は武力行使をどこにでも行ってやるということだ。内閣の解釈で歯止めが利かなくなる」(福山)。「先日同僚が統幕官僚の国会無視の法案先取り工程を大臣命令でやっていると暴露した。暴走は停まらなくなる」(井上)。
そして、安保法制に反対する学者の会の呼びかけ人である君島立命館大教授が「シールズとはなんだろうか」「彼らは果たして利己主義なのか」「積極平和主義とは何だろう」「憲法9条とは」の4つについて説明しました。シールズは自分の頭と言葉で行動しているのが素晴らしい。年配者も勇気をもらい励まされた。海外で働くNGOによる平和の構築。これこそが積極的平和主義であって軍事的な貢献をすることで はない。NGOの会議の宣言文では必ず日本国憲法9条が引用されるのです。
また日本人第1号宇宙飛行士で福島原発難民の秋山造形大教授もあいさつしました。「川内原発の抗議集会の場所を県が貸さないという電話がありました。集会・表現の自由を妨害している。それで海岸に2000人が集まり「声を上げる、集まる、手をつなぐ」これこそが憲法が生きるということです。おかしいじゃないか。だったら声を上げよういろんなところで、いろんな人が。国会議員は普通の人が声を上げることをおびえているんです。つぶやきを声に、声を行動にしていきましょう。」
ママの会@京都も街宣で多くの市民・議員が訴える
連日の戦争法案反対の集会とデモ [安保法案]
8月4日に京都市役所前で「戦争立法NO!京都アクション」が主催しての集会とデモがありました。これで7月29日の「つぶそう戦争法案・怒りのデモ」(350人規模)、8月2日の「サウンドデモ」(400人規模)と4日の「声を上げよう安倍政治は許さない」(規模600人・当ニュース推測)と立て続けに市役所前からの意思表示が続いています。
↑ 左から司会者、福山、奥村、蒔田、春山さん。前列伊藤さん
集会では龍谷大学の奥野さんが「あまりにもひどい内閣だ。進行中の国会でさえドンドン解釈を拡大している。とくに「起こっていないところでも解釈で派兵できる」などと言っている。*(ついにミサイルまで消耗品で武器ではないというに至った。4日中谷大臣)」
京都弁護士会の福山副会長は「考え方に右から左までさまざまな人がいるのですが弁護士会は会長以下総力をあげてこの法案の違憲性を訴えています。」
SEALDs KASAI の伊藤さんは「海外でのんびり遊んでいた私がいまここにいます。それはポーランドで戦争のむごさの展示を見て日本も戦争に向かっていると感じたからでもあります」
戦争させない女のレッドアクション蒔田さんは「ママのデモや子供のいるデモに直接暴力をふるう人が出てきました。私も後ろから殴られた経験をしました。暴力でなく私自身の言葉で、生きてる中からの言葉でしか法案をつぶせないのです」
医労連の春山さんは「原爆投下もそうでしたが原子力は医者を否定します。なぜなら治療で追いつけないからです。戦争はそういう意味からも二度としてはいけないんです」
この後デモに移りました。この日は労組の幟が目立ちましたが、そういえば街宣車は京都総評が引き受けていました。ですのでデモも「シュプレヒコール」という呼びかけから動き出しました。
デモの先頭
先日のサウンドデモとは様相が違うデモとなりました圧倒的に中高年層の参加者が多いという感じでした。しかし街宣車がデモで訴えていることに呼応する一人一人のコールは真剣でした。しかし若い労働者の参加が少ないということは労組の限界があるのでしょうか。それとも若い人は他のデモ形式に流れているのでしょうか。
とはいえ参加した人の中で創意工夫の幟を発見しました。忙しい中の制作に撮影しているカメラマンも思わずレンズを向けたくなりました。 今後ますます参加者の言葉でデモが盛り上がることを祈りたい気持ちになりますね。
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この集会・デモには「NOBASE 沖縄とつながる京都の会」も呼びかけ人となっていて独自の横断幕が目を引きました。戦争法案と沖縄問題が直結しているということでのアピールとなりました。安倍政権が沖縄の工事を9月9日まで中断すると発表しました。明らかに支持率低下の防止策。国の権力を総動員しての反対する住民 への介入が再び1か月後に再会されることがないためにも戦争法案で安倍政権を追い詰める決意とも受け取れました。
サウンドデモに個人参加で400人 [安保法案]
8月2日の17時[NON STOP KYOTO xSAY NO WAR サウンドデモ」安倍政権の戦争法案の廃案を求める緊急行動がありました。サウンドデモはトラックにPA(音響装置)を備えてデモの先頭に並びラップ調にコールをする。すると後方のデモ隊がコールを返す。トラックの音量の届かないデモ後方には思い思いの楽器を持ってコーラーの音頭に合わせて楽器を弾きながら、たたきながらコールするスタイル。京都ではこのデモスタイルは結構根付いたようです。
↑トラックのコールがラップ調なのでデモ隊もコールを返しやすい
「戦争法案つぶそう」
「NO WAR 」
「自民党って感じ悪いよね」
「これが民主主義だ」
↑オープンな車の上からコールする
↑コールに返すトラックのすぐ後ろのデモ先頭
市役所前の集会には100人だったが 出発してからどんどん飛び込む人が増えた。旧来の組織デモのように先頭の閉ざされた車の中から「シュプレヒコール」と呼びかけるスタイルだとなんか身内だけに呼びかけているような感じだ。そして参加者も動員ということもあってか多く歩道の通行人に呼びかけることも、思い思いのプラカードを見せることも少ない
この日はその一人一人の思いがいろんなPOPとなって高々と頭上にかかげたのが印象的だ。そして参加者の声は瞬く間に一つになって先述したコールを街に響かせた。最終的には緊急呼びかけにもかかわらず400人の参加となった。なお、デモのコースは市役所前~四条河原町~三条河原町~三条大橋の繁華街コースだった。主催は合同企画。