京都の花街で八朔行事 [京都の行事]
8月1日の最高気温38.5度の京都。そんな猛暑なのに祇園や宮川町の花街を歩く芸舞妓のなんと涼しげな雰囲気。特に祇園では正装での歩き。お茶屋さんにあいさつ回りをして「おめでとうさんです」というだけらしいが38度超えればあの服装では熱中症も心配したくなる。とはいえ撮る方もその心配はあることになるのだが。
↑花見小路の一力に入るため黒紋付きで通る舞妓
八朔というのは旧暦の8月1日のことで花街では新暦のこの日にお茶屋さんや舞の井上八千代宅へあいさつ回りをする習わしが続く。もともとは農家が豊作を祈ることによる。事実京都では8月末だが、大原の里の村々が里はずれの江文神社に集まってきて踊りまくる習わしが残っている。
↑9月の最初の土曜日に開かれる大原八朔
祇園ではおかみさんと連れ立って挨拶する姿も多いのだが、一人で歩いて回る芸舞妓もいるようだ。 たまたま四条通を移動中に通った芸舞妓さんが知り合いを見つけて頭を下げる姿が撮れた。その所作は美しい。舞妓さんの首筋はいつもなら2山なのだがこの日は3山。いわれを知らないのだが見落としがちだ。
一方宮川町では黒紋付きではなく夏着物。色とりどりでこちらもなかなか美しい。 そして日傘の中に見える顔も涼しげなのはよほど日頃からの鍛錬が行き届いている証なのだろう。
宮川町では舞妓姿で挨拶する人がいた。短時間の撮影だったが他の人は見かけなかった。おかみさんを先頭に歩く夏着物の舞妓 さんと遭遇してたちまち挨拶の輪ができた。日差しあくまでも強く、石畳の照り返しも強烈な宮川町なだけにそんな気象を気にするそぶりを全くしない優雅さだった。
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