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「バイバイ原発3・8きょうと」に2500人(その1) [バイバイ原発京都]

3月8日、京都の円山公園と野外音楽堂で福島原発事故3年目を受けて「脱原発」を一人一人が行動しようと集会があった。今回は3回目となり福島事故告訴団や京都に避難している人の話と慶大教授金子 勝さんの話がメインとなった。参加した2500人は集会の後京都市役所までデモで繁華街を歩く人に「脱原発」をアピールした。デモの先頭↓

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集会では主催者を代表して農業を営みながら脱原発活動を40年にわたって続ける佐伯昌和さんがSFO_0512.jpg

「原発ゼロが続いています。今それが当たり前になっているがゆえに福島からの距離に合わせた様に事故の風化が進んでいます。それを良いことに東電に事故の反省は全く見られず責任をとろうともしません。非常に悲しい現実が続いています。私たちは福島のみなさんの想いを共有し何ができるか考えたいと思います。政府は規制委員会にゲタを預ける形で再稼働をもくろんでいます。関電は高浜3・4号炉を再稼働させようと必死です。3号機はプルトウニュウムを使うプルサーマルが行われます。生きとし生けるものすべてを命の問題として再稼働を許してはなりません。選択肢はただ一つです。脱原発社会の早期の構築です。今日、明日そして16日全国で脱原発の集会が行われます。さらにこの輪を広げましょう。

地脇美和さん↓

SFO_0514.jpg 続いて福島原発告訴団の一人で子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの地脇美和さんが次のように話しました。(概略)

自家用車のガソリンはいつも満タン

 事故は全く終息していません。緊張状態が続いています。自家用車はいつもガソリンを満タンにしています。原発作業員は1日3000人で内7割が福島県民といわれています。多重派遣で作業員の線量管理、労働安全管理守られていない実態があります。汚染水がタンクから漏れています。地下水の濃度も上がっています。放射能測定のミスで過少に報告していました。測定も原因究明も東電任せです。原子力規制員会は再稼働審査にどっぷりつかっています。

子どもの甲状腺がんすでに74人

 今年2月福島の子どもたちの甲状腺がんは確定33人、疑い41人で合計74人になりました。通常100万人に一人といわれています。国・県・医大は検査機の性能向上で「たまたまみつかっただけ」と言い張り決して事故との関連性を認めません。もしそうだとしても、もしそうだとしたら全国での調査が必要なはずです。県民健康管理検討委員会の秘密会が「がん発生と原発事故の因果関係はない」と口裏を合わせるようシナリオを作りました。秘密会の存在自体を隠しました。県民には安全だからヨウ素剤を服用しなくていいと言っておきながら医大の医師、職員、家族、学生は服用しました。健康被害は甲状腺だけでなく子供も大人も様々な症状があらわれる可能性があります。支援法の理念に基ずいて予防原則にたった健康管理体制を実施すべきです。

新たな安全神話に巨額予算

政府は4月1日警戒区域の避難指示を解除します。再除染なしで個人に線量計配布して各自が線量管理をすること。学校を再開してバスで避難先から元の学校に通うことになりました。三春町にはIAEAが常駐する環境創造センターが建設されます。新たな放射能の安全教育の場になります。小学5・6年は必ずそこに訪問させることになっています。また帰還に向けた放射線リスクコミニュケーションというのを出してきました。草の根から放射能安全対策を広めそのリスクの名前のもとに新たな安全神話の確立に巨額の予算が投じられています。

被曝について一人一人を分断する政策

低線量被曝には健康被害のデータがないので大丈夫だと盛んに宣伝しています。しかし歴史を見れば明らかなように事故の実態と被害は過小評価され隠され嘘の情報が流され続けています。いつの間にか心配する人と心配しない人が対立させられものが言えない雰囲気がつくられました。

無責任体質は再び新たな被害をもたらす

5742人が原告団として東電や官僚を告訴しました。検察は強制捜査を行わず、福島から東京地検に案件を移送しその1時間後に不起訴を決めました。検察審議会に福島県民が入るのを恐れたからでしょう。県内の市町村長も憤りの声が上がりました。検事はまるで東電の顧問弁護士のようでした。

被害者だけが泣いて終わる無責任の日本史に終止符を打ちたいと思います。無責任体質はまた新たな被害をもたらします。今回の事故は私たちのあり方を問うています。課題は山積みですがまず原発をなくし山積みの課題を、今何をなすべきかを皆さんと一緒に考え行動しながら私たちが生き延びていく道を探っていきたいと思います。(文責堀内隆喜) 

↓黙とうする集会参加者

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次回に福島市から避難している宇野さえこさんのお話を掲載します。


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